疾患・症状リスト
疾患・症状リスト
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スポーツ障害
はり治療は、捻挫や打撲などの急性のケガからの回復を促進させる効果が期待できます(詳しくはこちら)。
また、当院で行っている治療法は障害の予防とパフォーマンス向上にも有用であると考えており、以下の観点からのアプローチを行っております。
はり治療による筋血流の促進と筋疲労の改善
はり治療による筋コーディネーションの向上
はり治療と呼吸療法による自律神経機能のコヒーレンスと活性化
不妊症
Fertility Optimization Clinic
妊娠のチャンスを高めるために、数多くの方が当クリニックを訪れています。主に以下のような理由で来院する方が多くおられます。
- ホルモン療法等に頼る前に、自然に妊娠を試みたい。
- 人工授精(IUI)や体外受精(IVF)の成功率を高めたい。
- 早期流産傾向を改善したい。
- 妊娠の妨げとなっている疾患、症状(子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫・PCOS、月経困難症、月経不順、子宮内膜形成異常、性ホルモン異常またはアンバランス)の単独または補完療法としてはり治療を試みたい、など。
当院での不妊症・不育症に対する治療について
Fertility Evaluation – 初診では、問診(記入頂いている健康評価用紙に基づき、病歴、不妊歴、生理等の状況につき確認および追加質問を行います)および伝統東アジア医学検査(脈診、舌診、腹診など)をおこないます。得られた様々な情報を勘案し当院での治療で効果が期待できる場合は、大画面スクリーンで私たちの専門的な治療の内容や今後の治療方針につきご説明します。不安な点や質問等にもお答えいたします。納得されましたら、同意書に署名し、フロントにて次回からの予約をお取りください。
治療内容
当院独自のはり治療を中心とした内容となります。院長(田中)の30年来の臨床経験と研究をベースとした伝統医学(鍼、灸、漢方など)や補完療法(バイオフィードバックなど)の複合療法を行います。
Acupuncture – 不妊や生殖機能改善に効果があるとされるツボは体の前面と背面部分の両方にあります。伝統的および科学的根拠にもとづいてツボを選択、刺激します。
Moxibustion -間接灸のひとつである温灸を用いて、選択されたツボに快適な温熱刺激を行います。灸は局所血流を増加させ、冷えの改善やリラクセーション効果も期待できます。
HRV Biofeedback -自律神経機能(ANS)を高めるため呼吸を最適のリズムに誘導します。自律神経系は、卵巣、子宮の血流調節やホルモンの働きにも深く関与しています。
Acupressure Massage – 温める作用のある天然ハーブクリームでツボまたは関連神経支配領域のマッサージを行います。
Kampo Herbal Medicine - オプションで体質に合わせた漢方薬も処方します。
大体以上の治療方法を体質等に合わせて適宜併用し、治療を行います。自然妊娠を試みられている方へは、サイクル期(第1-4期)に合わせた治療法を行います。また、IUIやIVFを試みられている方に対してはプロトコールフェーズにあわせた治療を行います。
上記の治療法については、当院院長が鍼灸の国際学会(北京、中国)で発表をおこないました。
Tanaka, T.H. Fertility Difficulties Treated By Acupuncture: Analysis of 76 Pregnancy Cases. The 20th Year Anniversary WFAS International Acupuncture Congress, (co-sponsored by the World Health Organization), Beijing, China, Oct, 2007. (要旨はこちら)
関連リンク
不妊と鍼灸 Q & A
パート 1: 鍼治療は不妊症に効果的なの?
パート 2: 不妊鍼の実際 - どこになぜ鍼をするの?
パート 3: 鍼治療と人工受精(IUI)または体外受精(IVF)など高度生殖医療(ART)の併用について
不妊症で頻用される漢方薬 (当院英語サイトまたは姉妹サイトの関連ページへ移動します)
2~4種類の異なる処方を生理周期にあわせて飲んでいただく場合もあります。また、体質や症状によっては胃腸や精神症状に対する処方を合方する場合もあります。
女性疾患
鍼または漢方治療で効果が期待できる女性特有の疾患・症状
- 月経困難症(月経痛)
- 生理不順
- 月経過多または稀少
- 無月経
- 排卵障害
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 月経前症候群(PMS)
- 月経前不快気分障害(PMDD)
- 慢性骨盤内炎症性疾患
- 外陰部痛
- 再発性カンジダ症
- 妊娠中の症状(つわり、逆子、羊水不足など)
- 更年期症状
- 不妊の背景因子(子宮内膜形成異常、黄体機能不全、高Day3FSH、高プロラクチン血症など)
女性ホルモンが体全体にあたえる影響
女性ホルモンは、ストレスホルモン、甲状腺ホルモン、および自律神経系を含む主要な神経内分泌系との相互作用を介して、全身の生体機能に影響を及ぼします。女性器のみでなく、他の器官や慢性病の症状にも影響をあたえます。頻繁に報告されている例では過敏性腸症候群(IBS)、片頭痛、皮膚疾患(にきび、湿疹など)、線維筋痛症、慢性疲労症候群等で月経周期に関連して症状の悪化または軽快が認められています。鍼療法は、女性ホルモンの機能のバランスを改善する効果的で安全な方法として期待できます。
鍼刺激が性ホルモンに影響する機序仮説
肩こり
筑波技術大学、客員研究員
国際バイオフィードバック認定連合, シニアフェロー
更新 2017 06 03
肩こりで悩んでおられる患者さんは非常に多くおられます。また、過去に日本および欧米で行われた各種アンケート調査においても肩こりは腰痛と並んで鍼治療を受療する動機のトップに挙げられています。
「肩こり」は日本人には非常に馴染みのある表現ですが、病名ではなく首から肩にかけてのこわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みにいたる症状の総称です。肩こりの原因には諸説ありますが、一般的にはデスクワーク等で同じ姿勢をとり続けたりするなどして頭や腕を支える僧帽筋や肩甲骨周辺の筋肉が持続的に緊張し硬くなることによると考えられています。筋が長時間緊張しているとその周囲の血液循環が悪くなります。局所的な循環障害により、乳酸やプロスタグランジンなどの物質が蓄積することで筋疲労が生じ肩こりを感じるとも言われています。鍼灸治療は血液やリンパの流れを改善することはよく知られています。筑波技術大学における研究でも鍼や灸による刺激は局部および遠隔部の循環を促進することが示されています。[1-4] これには局所的な神経反射(軸索反射、脊髄反射)や全身的な自律神経反応が関わっていることがわかっています。
ちなみに日本の一部医療関係者のあいだでは、肩こりは日本人特有のもので、欧米人は肩は凝らないという珍説が広まっています。私自身も日本に居たころはそう信じていました。しかし、カナダで過去30年以上治療に携わった経験から言うと全くそんなことはありません。肩こりは人種に関係なくみられます。ただし、日本人にはなで肩や猫背など姿勢的な問題や考えこみやすい性質の方が多いと思われ、陽気なラテン系の方々や草原を走り回っているアフリカの民族らと比較すると肩こりになりやすい要因を持っておられる割合が多いかもしれません。いずれにしても首から肩にかけての筋肉の張りや凝りは人種にかかわらず万国共通の症状です。
近代社会の若年層での肩こりの原因の多くはPCやタブレット機器の長時間使用によるものです。コンピュータの前に座っていると、時間の広範囲にわたって入力すると、関連する筋の疲労や周辺組織の血液の流れも悪くなります。
タイピングやコンピューターマウスの連続使用による反復運動は、肩こりだけでなく肘の腱鞘炎や手首の手根管症候群などいわゆる頚肩腕症候群の発症につながります。鍼灸治療はこれら頚肩腕症候群の改善にも有効です。また、デスクや椅子およびPCモニターの高さの調整やキーボード、マウスサポートなどエルゴノミクス的な対処も重要です。
また、慢性の肩こりストレスなど精神的なものが主な原因となっているケースも多くみられます。その場合は、それら精神的な問題に対する対処が肩こりの長期的改善に重要です。鍼灸治療も有効な場合があります。
[1] Mori, H., Kuge, H., Watanabe, M., Tanaka, T. H. Does electroacupuncture influence skin temperature, skin blood flow, and muscle blood volume among stimulation sites? Medical Acupuncture. 28 (6):325-330, 2016 [Abstract]
[2] Mori, H., Kuge, H., Tanaka, T. H. et al. Influence of different durations of electroacupuncture stimulation on skin blood flow and muscle blood volume. Acupuncture in Medicine 32:167-171, 2014 [Medline]
[3] Mori, H., Tanaka, T. H., et al. Is there a difference between the effects of one-point and three-point indirect moxibustion stimulation on skin temperature changes of the posterior trunk surface? Acupuncture in Medicine, 30:27-31, 2012 [Medline]
[4] Mori, H., Tanaka T.H., et al. Is there a difference between the effects of single and triple indirect moxibustion stimulations on skin temperature changes of the posterior trunk surface? Acupuncture in Medicine, 29:116-121, 2011 [Medline]
頭痛・片頭痛
慢性的な頭痛・片頭痛でお悩みの方へ
頭痛は、日常ありふれた症状で常日頃から頭痛薬を持ち歩いておられる方も多いのではと思います。単に頭が痛いといっても痛みの特徴や付随症状は多岐にわたります。なかには、脳の外傷や腫瘍、または髄膜炎などの感染症などが原因となる頭痛もありますので注意が必要です。
しかし、最も頻繁にみられるのは国際頭痛学会のガイドライン[1]で一次性頭痛に分類される「緊張型頭痛」と「片頭痛」で、当院で治療の対象としているのも主にこのタイプの頭痛です。
緊張型頭痛の特徴
頭痛は30分〜7日間持続する。
痛みは両側で、圧迫感または締め付けるような軽度または中等度の痛みで、歩行動作等により、痛みの増悪はないことが多いとされています。
また、吐き気を催したり、光や物音に過敏になることも通常見られません。
頭痛の中で最も一般的なタイプであり、多くの人がこのタイプをたまには経験するといわれています。
片頭痛(血管性頭痛)の特徴:
米国の研究では、女性の約18%、男性の6%で片頭痛[2]、[3]に苦しむことが示されています。緊張型頭痛と比べ、生活支障度が強く社会経済学的な影響もより大きい頭痛です。
片頭痛は前兆のない片頭痛(Migraine without Auraまたは Common Migraine)と前兆のある片頭痛(Migraine with AuraまたはClassical Migraine)に大別されます。
片頭痛は頭痛発作を繰り返し、1回の発作は4~72時間持続します。通常は片側のみの痛みとされていますが、患者の約3分の1は両側の痛みを訴えるともいわれています[4]。痛みの特徴はズキズキする、拍動性頭痛で、中等度~重度の強さであり、歩行や階段の昇り降りなど日常的な動作により頭痛が悪化することが特徴的です。
それに伴う症状として悪心、嘔吐や光過敏・音過敏を伴います。また、においに対して過敏になることもあります。
当院での頭痛・片頭痛治療についてはこちらー https://www——-7mdrd.hosts.cx/natural-migraine-headache-treatment.html
- Committee,The International Classification of Headache Disorders: 2nd edition. Cephalalgia, 2004. 24 Suppl 1: p. 9-160.
- Stewart, W.F., et al.,Prevalence of migraine headache in the United States. Relation to age, income, race, and other sociodemographic factors.Jama, 1992. 267(1): p. 64-9.
- Lipton, R.B., et al.,Prevalence and burden of migraine in the United States: data from the American Migraine Study II.Headache, 2001. 41(7): p. 646-57.
- Lance, J.W. and M. Anthony,Some clinical aspects of migraine. A prospective survey of 500 patients.Arch Neurol, 1966. 15(4): p. 356-61.
過敏性腸症候群(IBS )
IBS Clinic – 過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群(IBS)は再発性の腹部の痛みとけいれん、過度の膨満感、便秘または下痢によって特徴付けられる慢性的な機能性胃腸疾患での一つです。米国の調査では成人の20パーセント、または5人に1人がIBSの症状を持っており、ファミリードクターによる診断で最も一般的な疾患の一つとなっています。男性よりも女性でより頻繁に発生し、約半数は35歳前で発症するとされています。 IBSの原因はまだよくわかっていませんが心理的ストレスや不適切な食習慣がトリガーとなることが多いようです。
当院でのIBS治療についてはこちら
IBSに対して頻用される漢方薬
頻尿・膀胱炎
はり治療は、慢性前立腺炎、再発性の膀胱・尿道炎や過活動膀胱の予防や症状緩和に有効であることが報告されています。はり治療がなぜ尿路系の疾患・症状に効果があるのかは、まだはっきりとわかっていませんが、膀胱機能をコントロールしている自律神経系が関与していることが示唆されています。また、はり治療は免疫の強化や尿意に影響する精神、心理的効果も期待できます。
その他の疾患・症状
上記のほかに腰痛、、坐骨神経痛、五十肩、むち打ち、変形性膝関節症、リウマチ、更年期症状、ストレス、不眠症、アレルギー性鼻炎、ニキビ、皮膚炎など様々な疾患、症状でお悩みの方々が来院されております。
Hours
Mon – Fri — 9:00am – 7:00pm
Saturday — 9:00am – 4:30pm
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